真義館顧問大坪英臣先生著 右脳の空手

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「麻山館長の活人空手を探る」本が出版されました。
著者は真義館顧問・本部直轄東京道場責任者大坪英臣氏です。
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『右脳の空手』という新刊 ------------------------------------

東大名誉教授の大坪英臣さんという人物がいる。 船舶工学という分野で世界の第一線で名を成したすごい人。
頭の中を切り替えるために、パチンコ屋の轟音に身を任せないと ダメだったほど、理屈脳(左脳)ガチガチの学者だった。

定年後、さてどうするかと人生のテーマに悩んでいた。
サーフィン をやりスポーツクラブに通い、現役時代のあの研ぎ澄まされた緊張感 に替わる「何か」を求めていた。
しかし、どれも何かが違う。 焼き鳥屋で隣り合わせた空手の先生のひと言で、空手を始めた。 道場に通いはじめたのが65歳。

しばらくするとその道場の方向が変わった。 筋力を使わないで相手を倒す、心を使う空手だという。
スポーツ空手(世間一般でやっているから空手)から武術空手 (真義館ではスポーツ空手以外にも武術空手が始まっている。麻山慎吾館長・本部大阪)への移行 である。「右脳の空手」である。 これにハマった。 こんなおもしろいものがあったのか。 大坪先生にはドンピシャだった。

その空手の基本は、力を抜き、下丹田(へその下)に気を落とし、 中心をぶらさないで身体を整え、その身体を保って相手に愛を惜しみ なく与える。相手はこれで無力化され抵抗できない。 まるで赤子を抱くように優しく倒す、武術空手である。
空手発祥の地、沖縄で古くから伝承されている「サンチン」をはじめ とする五つの型を正確に習得することで身体をつくっていく。 また型通りの動きをするだけで、相手の身体が固まり、倒れるという から、常識では考えられない空手である。 どうも型をやりこむことで身体が統合化され、手足の動きが身体の中心 につながった動きになるらしい。このとき思考は停止し、右脳が最大限 に活性化する。右脳主体のまま動くことにより、相手の頭脳活動を攪乱 する右脳空手のようだ(同書「解説」から)。

そのうちこんな経験をした。 「〜全身に気が通った感じがした。皮膚の表面を鳥肌立つ感覚が脛から 上に這い上がってきた。血の気が変わったと感じた。と同時に、 心の動きが止まった。静寂の中にただ居る――そんな感じである。 私の変化に館長はすぐ気がついた。というより、館長がその変化を もたらしたのだ。「大坪さん、私がこれから攻撃します」と言って、 最初は追い突きをした。私は手だけをひらりと動かした。 自分の意志で動かすというより、自然に手が動いた。それも、ただ 空中を払った感覚である。心は静かに落ち着いており、一切波のない 鏡のような水面が静寂の中にある。意図したり、考えたりすることは できない。次の瞬間、館長が倒れた。 ある支部長は、この状態を「超人ハルク状態」と呼んだ。 以来、この状態を求めているが、残念ながら一度も経験していない〜」 (本文より)

白帯からスタートした大坪さんは、3年後に初段に、6年後に弐段になった。 いま真義館本部直轄東京道場の責任者になった。 65歳で空手を始めた。こんな世界があったのか! ヒマつぶしが、生きがいになった。 人生の目的はこれだったのか! 
それほどおもしろいと。

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 1943年(昭和18年)栃木県宇都宮市生まれ。
東京大学工学部船舶工学科卒業後、講師、助教授を経て工学部教授。
現在東京大学名誉教授。船舶工学の世界的権威として数多くの論文を発表し、「有限要素法」という新しい構造解析法の基礎の確立および開発に貢献。日本造船学会会長、日本計算工学会会長、船舶・海洋構造物国際会議議長、日本学術議会員を歴任。思考力を駆使してきた左脳人間があるきっかけで麻山慎吾師率いる真義館空手(武術空手)の道にはまり込み、「人生の目的はここにあったのか」と思うほど、筋力を使わない右脳空手の静謐な世界を堪能している。真義館本部直轄東京道場責任者。
真義館空手弐段。専門分野での論考は多々あるが、空手に関しては本書が処女作品。



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